不動産投資で手取り8万円のパート主婦が月収100万円の大家さんになる!

パート主婦大家 なっちーさん(舛添菜穂子)
結婚を機に大阪から関東に引っ越し、大家業を始める。大阪で購入したボロ戸建てを皮切りに、今では都内に賃貸戸建てを所有するまでに。ブログ「パート主婦大家なっちー♪」では、価格交渉・DIY・客付け営業に奮闘する様子など、自らの大家業を紹介。なっちースクールや不動産セミナーを開催し、女性の不動産投資を応援する。著書に「パート主婦戸建て大家さん始めました!」などがある。 <21年1月末時点での所有物件数16棟19室> 戸建て:大阪府吹田市(1)箕面市(1)/千葉県鎌ケ谷市(2)船橋市(1)北習志野市(1)柏市(1)/東京都葛飾区(2)江戸川区(2)世田谷区(1) 区分マンション:千葉市稲毛区(1) 団地:千葉県船橋市(1)鎌ケ谷市(1) アパート:千葉県船橋市(4戸×1) Amebaブログオンラインスクール申し込み

「お金がないから不動産投資なんて無理!」そう思っていませんか?そんなことはありません。一歩踏み出す勇気があれば、不動産投資で成功することも夢ではありません。手取り8万円だったパート主婦大家なっちーさんは、OL時代にコツコツ貯めた500万円を元手に大家業を始めました。それから9年。今では16棟19室を賃貸し、月収は100万円!不動産投資で成功したなっちーさんを取材しました。

不動産の素人が不動産投資に感じた「キラキラした世界」

区分マンション:千葉市稲毛区/なっちーさん自身でカラーコーディネート
――不動産投資を始めたきっかけを教えてください。

なっちーさん:大阪で一人暮らしをしているときにテレビで「都心の新築のワンルームマンションに投資しませんか」というCMを見て問い合わせたのがきっかけです。不動産のことはまったくわからなかったのですが、話を聞いてぜひやりたいと思いました。

私はリストラと会社の倒産で2回会社を変わっています。3社目は寿退社ですが、関東の人と結婚しなければ続けていたと思います。いずれも自分の意志に関係なく会社を辞めて来ました。そんなふうに辞めてきたので、会社に依存しちゃいけないと思ったんです。これから結婚する夫にも。絶対に安全というものはないと思い、自分の足で自立できる何かを持ってないといけない、と思いました。それもあり、不動産投資を考えました。

結婚も今考えるといいきっかけになったのかもしれません。あのまま大阪にいたら、ずっとバリバリ働いて、「何かしなきゃ」「投資しなきゃ」「起業しなきゃ」と思っていても、日々の忙しさにかまけて、実行に移すことはなかったかもしれません。

――もともと不動産に興味があったのでしょうか。

なっちーさん:いいえ。不動産については全く。ただ、一人暮らしだったこともあり、家にはすごく興味がありましたし、間取りもよく見ていました。不動産は何かわからない世界でしたが、興味があることでお金が稼げるならベストだと。結婚して新居を探すときのようなキラキラに「お金が増える」というワクワクもくっついてきて、何かわからないけどキラキラした世界が見えていました。

――普通「不動産投資」というと、マンションを考える人が多いと思いますが、なぜ、戸建てを選ばれたのですか。

なっちーさん:問合せをした会社には門前払いのような扱いを受けてしまい、自分でいろいろ調べてみたら、ボロ戸建て投資をやっている方がいらっしゃったんです。私も少しは貯金があったので、これだったら借入せず現金でやれて、自分で頑張ればできるな、と。区分マンションも見に行きましたが、戸建なら自分で好きなように手を入れることができるし、マンションと違って管理費や修繕積立金もないので、月々に出ていくお金が少ないというのが安心かな、と思って戸建てにしました。

また、ライバルの多いマンションより、戸建てのほうが買いやすかったのもあります。当時、不動産投資というと1棟アパートや区分所有のマンションが主流で、戸建てに投資する人は少なかったですし、資金的にも駅近の立地は無理だと思ったので、駅から少し離れた場所ならマンションより戸建てのほうがニーズがあるのではないかというのもありました。まわりからは「よくわからない子がリスクの高いものを買わされたのではないか」と思われていたと思います。

初めての不動産購入は大好きな大阪で。500万円を元手に大家業開始

(写真左)戸建て:鎌ヶ谷市/和モダンをイメージして襖をDIY(写真右)戸建て:江戸川区/【椿】を基調とした部屋。襖にステンシルで椿を。
――最初に購入した物件について教えてください。

なっちーさん:既に結婚して関東で暮らしていましたが、大好きな大阪と何かつながりが欲しくて大阪に購入しました。その頃は、毎月、大阪に帰っていて、大阪に不動産を持てば帰る理由にもなるし、仕事にもなるので一石二鳥かなと。築35年くらいのボロ戸建てで、駅から近い物件でした。再建築不可の物件だったので建て替えはできませんが、建て替えするつもりもないし、そのような物件は人気がないので価格交渉もできるのではと思いました。実際、500万円で売りに出されていた物件を価格交渉し、最終的には350万円で購入。リフォームなどをしても、OL時代に貯めた500万円に収まりました。

最初に購入した物件はいろいろとあったので印象に残っています。自分でリフォーム会社を探したり大変でした。何もわからず、客付けをお願いした不動産会社は賃貸はあまりやったことがなく、賃料設定も高かったので入居者がなかなか決まらなくて……。半年後にやっと、新築する家の完成までの間という定期借家での入居が決まり、ホッとしました。初めて家賃が入った時はメチャメチャ嬉しかったです。

――不動産は大きな買い物ですが、初めての不動産購入に不安はなかったのでしょうか。

なっちーさん:目の前にあるキラキラした世界しか見えなかったですね。不動産は同じものがなく、いい物件にはライバルもたくさんいるので、打ち勝つためにはどうしたらよいかを考えないといけなくて。必ずしも欲しい物件を買えるわけではないので、「欲しいけど買えない」を繰り返しているうちに、買うことに夢中になりました。

買ったあと、まわりの先輩から「そんなの買って大丈夫?」と心配されて。そこからです、私が不安になったのは。しかも、買ったはいいけど、その後が上手くいかなくて。本を読んで夢が膨らんでいましたが、実際やってみると本のようにはいかない。余計に不安になりました。入居者が決まらず、本当に買ってよかったのか不安で眠れないときもありました。でも、借り手がついたら、それまでの苦しかったことはすっかり忘れてしまいました(笑)。2件目を購入するときは「私が23区内の駅近のマンションのオーナーになれるんだ!」とワクワクしました。多分、投資家の皆さんは、買うときのテンションが一番高いのではないでしょうか。

――大家業をしていて「よかった」ことは何ですか。

なっちーさん:感動する入居者さんに出会えると、大家業をやっていてよかったなぁ、と思います。退去した入居者さんが「子どもが生まれたので、大家さんに報告したいと思って連絡しました」と連絡をくれたりすることもあります。普通にOLをしていたら、できない経験です。嬉しいし、「人のためになることを私が手掛けることができたんだ」ということがわかる瞬間です。関東に引っ越した時は仕事もしていないし、なんだか社会から見放されたような気がしていましたが、人の人生の「住」の部分を提供しているということを考えると、それがやりがいにつながります。

お金に対する考え方が変化し、「効率」や「人が喜ぶこと」にお金を使うように

パート主婦、”戸建て大家さん” はじめました! 出版社/ごま書房新社
――不動産投資を始めて、変わったことはありますか。

なっちーさん:時間とお金に余裕ができ、自由に使えるようになりました。不動産投資を始めて「お金があれば何でもできる」と実感しました。特別贅沢しているつもりはありませんが、パート主婦だったころのように、節約、節約と頑張ることはなくなりました。お金は使うけど、その分「頑張って働こう」と脳みそが切り替わり、お金に対する考え方が変わりましたね。初めのころはリフォームなども時間をかけて、どれだけ安くできるか、出費を削ることばかりを考えていましたが、少しお金に余裕ができると、誰にお金を渡すとより効率的なのかを考えて使うことを考えるようになりました。例えば、必死に安いリフォーム会社を探すのではなく、少し高くても信頼できるリフォーム会社にお願いするとか。そのほうがうまく回っている気がします。

自分にお金を使うより、人が喜ぶことにお金を使うことのほうが嬉しいと感じるようにもなりました。この間もスタッフを連れてお寿司を食べに行きましたが、すごく喜んでくれて嬉しかったですね。高級寿司を独りで食べるより、「美味しい~!」と言って食べてもらえるほうが嬉しいです。

また、大家業を始めてから、これまでと環境も変わり、経営者の方にお会いすることも多くなりました。そういった方とお話しすることで、いろいろな刺激を受け、多くの学びがあります。自分も成長できる気がします。

当初の夢を叶え、まだまだ広がる不動産投資の夢

――今、思い描いている将来のプランや夢はありますか。

なっちーさん:私が不動産投資を始めるとき「最初はボロ戸建てを地方で買い、ゆくゆくはボロでもよいので、都内のいい場所に買いたい」という夢がありました。そういうことでは、大阪のボロ戸建てから始まって、千葉の戸建て、23区内の物件と、夢の通りに動いています。近い将来、日本橋にビルを持てたらいいな、と思っています。

それと、今、マイホームを新築していて、自宅を売ったり買ったりするマイホーム投資を始めました。今住んでいる家は新築で購入して3年が経ちますが、査定に出したら購入時より1000万円ほど高く売れそうなので、ここでまた、お金を作ろうかなと(笑)。結婚して最初に購入したマンションは、売りに出して1週間で610万円UPで売却し、残債を返済しても手元に1300万円が残りました。そのうちの80万円を頭金に購入したのが今の家です。実はそのマンション、夫に内緒で売りに出しちゃったんです。購入希望の方が内見に来ることになって、初めて夫に言いました。夫はビックリですよね(笑)。もし、今の家が1000万円UPで売れたら、残債返済後は1580万円手元に残る計算になるので、変な話、80万円が1580万円になったといえます。厳密には譲渡税や仲介手数料がかかりますのでもう少し下がりますけど。

これからは新築を視野に入れても面白いのではないかと思っています。わらしべ長者じゃないですけど、パート主婦がボロ家から始まって、気づけば1棟建ててた!みたいな。本当に不動産は面白いです。家賃が得られるだけではなく、売却したらお金が入ってくる。私の場合、現金で購入していたので、売却したら「ぼーん」と大きくなって戻ってくるんです。

勇気をもって、始めの一歩を踏み出してほしい

なっちーさんはDIYでリフォームされることも。

――これから不動産投資をされる方にアドバイスをお願いします。

なっちーさん:まずは「やってみる」ことです。覚悟を決めて始めてしまえば、不動産に助けられるときが来ます。不動産投資は株式投資などと違って、失敗しても0にはなりません。一文無しになったら、売ればよいのです。それに、女性は不動産投資に向いていると思います。おしゃべりが得意だったり、物腰が柔らかい方が多く、売主にも気に入られやすい。誰に売るかと考えたとき、価格ではなく、女性ということで選んでもらいやすいんです。不動産売買には人が携わっていますから。正しいやり方さえすれば価格交渉で価格を下げることも可能です。確かに最初は「怖い」と思うかもしれませんが、そこを突き破ると、「あれっ!不動産投資ていいかも」と気づくと思います。勉強しすぎて買えない人もいますので、ある程度勉強したら買ってみる。何かがあるのは当たり前と考え、何かあった時に考えることも必要だと思います。

初めて買った大阪の物件ですが、今、購入金額を家賃で回収して、さらにもう一戸、買えるくらいの収入になっています。大変だったのは最初だけで、その後9年間、ほとんど何もしてないんです。ほぼ全財産をつぎ込んで物件を購入したときは怖かったですが、あの時、頑張って一歩を踏み出した自分に、今、感謝しています。

また、仲間の存在も大事ですね。私が不動産投資をやりたいと思って頑張っていたとき、その話を友人にすると「やめなよ」とか、まわりの空気が冷めてしまったりすることが多く、話したくても話せませんでした。今は大家さんのコミュニティもありますから、そういうところで横のつながりを作り、悩みを話したり、意見交換したり、同じ目標を志している仲間ができると心強いと思います。ブログやツイッターなどを調べて、個別に連絡を取り合っている方もいらっしゃって、不動産女子は増えていると思います。

「投資、投資」と儲けることばかり考えず、女子っぽく楽しみながら、ガチガチに考えずやれているのが、私が不動産投資を続けていられる秘訣かもしれません。賃貸業はお客様の状況やタイミングもあるので、思い通りにいかなくても、それでもOKと思っていたほうが上手くいくと思います。男性は数字で考えがちですが、女性は楽しく柔軟にできるのではないでしょうか。

――いきなり不動産投資はハードルが高いように思いますが。

なっちーさん:そうかもしれません。そんな方は先ずは自分の住む家を購入するところから始めると入りやすいのではないでしょうか。昔は「女性が家を買ったら結婚できない」と言われたみたいですが、今はそんなことは言われませんし、内緒にしておけばいいんじゃないですか(笑)。結婚したら賃貸に出してもいいですし、売却してより広い家に住み替えてもいいですよね。実際、独身でマンションを購入して、結婚などでやむを得ず自分の家を賃貸に出して、不動産投資に目覚めたという方は結構いらっしゃいます。場所さえ悪くなければ賃貸するにしろ、売却するにしろうまくいくと思います。ローン組むことを考えると、若いうちのほうが返済期間を長く設定できるので、月々の返済額も少なくなり、よいのではないでしょうか。女性がマイホームを買うのは、ものすごくおススメです。

編集後記 不動産投資は女性の強い味方になる 時間もお金も自由になる暮らし、憧れます。なっちーさんのスクールには、少ない資金で物件を購入し、自分で手を入れて、上手に賃貸している生徒さんもいらっしゃるとか。それを聞いて、私も始めてみたくなりました。いつ何が起こるかわからない世の中、いざというときに頼りになる“資産”を持つことは、大きな安心にもつながります。不動産投資、考えてみる価値あり!です。あとは「覚悟」。これが一番重要なのかもしれません。

取材・文/Rinco 編集/WOMANESTATE編集部