独身(シングル)の女性が老後に備えてマンションを購入するメリット

最終更新日:2022年08月04日

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    独身(シングル)女性が老後に備えてマンションを購入するメリット

    老後の生活に備えてマンションを購入している独身女性は一定数いますが、いったいどのような理由でマンションを購入している方が多いのでしょうか。 ここでは、独身女性がマンションを購入するメリットについて解説します。

    完済後に家賃支払いが不要となり安心できる

    独身女性がマンションを購入する理由の一つとして、「住宅ローンを完済することで、マンションを自分の資産にできること」が挙げられます。 賃貸の物件で生活していると、老後も家賃の支払いを続ける必要があります。しかしマンションを購入しておいた場合、住宅ローンを支払い終えれば家賃の支払いの必要がなくなるため、老後の生活が安心できるという大きなメリットがあります。 老後にゆっくりと暮らすことのできる自分たちの家を確保しておくことで精神的な余裕をもつこともでき、独身女性に多く見られる老後の悩みを解消できます。 独身女性が安心した老後の生活を送るためには、マンションを購入しておくことは一つの手段となるでしょう。

    バリアフリーに対応している物件が多い

    マンションのメリットとしては、バリアフリーに対応した物件が多いということも挙げられます。戸建ての物件はバリアフリーに対応していないものも多く、玄関の段差や階段など、老後の生活の負担となってしまう要素が多いこともあります。 しかし、近年のマンション物件には、老後でも安心して生活できるようバリアフリーに対応した整備が整っている物件が多いです。そういったマンションを購入すれば、高齢になって体が衰えてしまっても、快適に生活ができるという利点があります。 また、勝手にリフォームができない賃貸の物件とは異なり、購入したマンションであれば自分で好きなようにバリアフリー化することもできます。 老後の暮らしやすさを考えるのであれば、マンションを購入しておくのがおすすめといえます。

    定期的なメンテナンスが必要ない

    戸建てと比べマンションの場合、物件のメンテナンスをする必要がないこともメリットの一つとして挙げられます。 戸建ての物件の場合、快適な生活を維持するためには、自分で庭の手入れや家のリフォームといったメンテナンスを継続的にする必要があります。しかし、老後になると体が弱ってきてしまうため、自分で戸建てのメンテナンスをすることはそう簡単なことではないでしょう。 十分なメンテナンスができないと、物件を良い状態に維持できないことがあります。マンションを購入しておいた場合であれば、管理費や修繕積立金を支払うことで、戸建てのような手間のかかるメンテナンスをする必要がなくなります。 老後に手間のかからない生活を希望する場合には、マンションを購入しておくことメンテナンスの手間を省くことができます。

    独身(シングル)女性が老後に備えてマンション購入をするデメリット

    老後破産のリスクがある

    独身女性が老後に向けてマンションを購入する場合、多くの女性は退職金を利用して住宅ローンを一括返済しようと考えます。 しかし退職金を全て使っても住宅ローンを完済しきれず、退職後に収入がなくなってしまい住宅ローンを返済できなくなってしまったというケースもあります。 住宅ローンを返済できたとしても、その後の生活費に困ってしまい、結果として老後破産してしまう女性が少なくありません。せっかくマンションを手に入れたとしても、老後破産してしまっては元も子もありません。 独身女性が老後に備えてマンションを購入するにあたり、退職金などを含めた自分の資産を確認し、十分に返済が可能であるかをよく考えたうえで購入に踏み切ることが重要となります。

    引っ越しが簡単にできなくなる

    マンションを購入する場合にデメリットになってくるのが、引っ越しが難しくなってしまうことです。 引っ越しが不可能というわけではありませんが、マンションは一度購入してしまうとすぐに売却して手放すようなことはできず、賃貸のように、気軽に引っ越しをすることはなかなかできません。 マンションを探す時は生涯安心して生活ができるような物件を選ぶ必要があります。マンション購入にあたっては物件についてよく調べ、焦って購入することなく、自分が決めた条件に妥協せずに選ぶことが大切です。

    結婚や出産した場合に部屋が狭くなる

    独身女性がマンションを購入した場合の難点として、結婚や出産によって家族が増えた時に、部屋が狭くなってしまうことがあります。 生涯独身で過ごすと決めている女性であれば問題ありませんが、結婚や子供を持つことを考えている方の場合、今後もし結婚や出産をして一緒に暮らす人数が増えたときに、家が狭くなり、生活が不便になってしまう可能性があります。 そのような問題を防ぎたいのであれば、ワンルームマンションを購入するよりも、1LDKの物件など、あらかじめ家族でも生活することのできる広さのあるマンションを購入しておくのがおすすめです。しばらくは資金を貯め、次はパートナーと納得いくまで話し合った住まい選びをする人も多いです。 これから先、少しでも結婚をする可能性がある方は、結婚後の生活も考えたマンションの購入をしましょう。

    独身女性が老後に備えてマンションを購入する際のポイント

    利便性のよい立地のマンションを購入する

    独身女性がマンションを購入する際には、マンションの立地をよく考えて購入するようにしましょう。老後の生活を考えてマンションを購入するのであれば、できるだけ良い立地のマンションを選ぶべきです。 具体的には、駅からの距離は非常に重要な要素になります。駅から距離が離れていると交通アクセスが不便であり、老後になると駅まで行くのに一苦労になってしまいます。定期的に電車を利用する方は、できるだけ駅近のマンションの購入をおすすめします。 また、物件そのものだけを見るのではなく周辺地域についても確認しておき、スーパーやショッピングモールなど、周りの施設の利便性についても考慮してマンション選びをするとよいでしょう。 マンションそのものが良い物件であっても、マンションの周辺に商業施設がなかったりすると、快適に生活をすることは難しくなってしまいます。

    自分の予算に合ったマンションを購入する

    独身女性が老後の生活のためにマンションを購入する場合には、自分が出せる予算をきちんと確認してそれに合った物件を選択しましょう。 マンションを購入する際に、自分の予算に見合わない背伸びをしたマンションの購入をしてしまう独身女性は少なくありません。しかし、無理に自分の予算以上のマンションを購入してしまうと、将来支払いに苦しんでしまう傾向にあります。 そのためマンションを購入する際には、自分の現在の預金や今後の収入に見合った価格の物件を購入することが大切です。あまりにも自分の背丈に見合わないマンションの場合は、内見をすることも控えるべきです。仮に高い物件を勧められてもきちんと断るようにしましょう。

    40歳を目処にマンション購入をする

    独身女性がマンションを購入するにあたり注意しなければならない点として、「マンションを購入する際の住宅ローンには年齢制限が設けられている」ことも挙げられます。 老後に備えたマンションを購入する場合、遅くても40歳から45歳のまでの間に購入をしておいた方が良いでしょう。その理由の一つとして、45歳を過ぎた年齢になってしまうと、マンション購入の住宅ローンの審査がおりにくくなってしまう傾向があります。 独身女性で老後の生活のためにマンションを購入したいと考えている方は、なるべく早めに購入に向けた準備をしておきましょう。 特に現在40代前半のご年齢の方は、住宅ローンの審査に通過できる年齢であるうちに購入を済ませておくようにしましょう。

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    WOMAN ESTATE 編集長

    杉山 智子

    不動産業界歴30年近いキャリアの杉山智子が考えたシングル女性目線から見た、中古、新築の様々な不動産のメリットとデメリットを紹介しています。

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