独身女性がマンションを購入して後悔しないためには?

最終更新日:2022年08月04日

目次

    独身女性がマンションを購入する理由

    独身の女性にとって、マンションの購入は非常に大きな買い物であるはずです。実際、独身女性はどのような理由でマンションを購入しているのか、見ていきましょう。

    老後に備えての準備として

    独身女性がマンションを購入する理由の一つに、「老後に備えての準備として」というのがあります。 定年退職をし、年金をもらうような老後の年齢になると、20代や30代のような若い年代の人たちよりも賃貸契約を結ぶのが難しくなります。そのため老後を先読みして若い間にマンションを購入する人は少なくありません。 近年では独身の女性でも、マンションを購入する人は増えてきています。

    家賃を支払い続けるよりもお得だから

    「賃貸の家賃を支払い続けるよりもお得だから」というのも独身女性がマンションを購入する理由として多くみられます。 たとえば、30歳から80歳まで家賃8万円の賃貸に住み続けると仮定すると、その間50年間で、8×12×50=4,800万円もの費用がかかります。実際には、この料金に契約更新料などの料金も追加でかかってきます。 このことを考えると、賃貸に住み続けるよりも、マンションを購入してしまった方がお得だと考える独身女性の方は少なくありません。 またマンションの購入をする場合には、ローンでの分割購入ができることも独身女性が購入する要因の1つです。

    生涯独身を貫く人のための城として

    マンションを購入することは、ある意味、「自分のための城を持つこと」ともいえます。マンションを購入する本人にしてみれば、賃貸と購入とでは、気持ちの上でも大きな差が生まれてきます。 特に生涯独身を貫こうと考えている女性は、比較的自分のための家となるマンションを購入する決断はしやすい傾向にあります。具体的には、40歳前後の独身女性の方は、自分のための家としてマンションを購入する人が多く見られます。

    資産形成のため

    マンションを購入する理由は、自分が住むためだけではありません。購入したマンションの用途はさまざまあり、中には人に貸し出しをする目的で購入する人もいます。 マンションは消費財ではなく「資産」となるため、資産形成のためにマンションを購入するというのも、独身女性がマンションを購入する理由の1つとなります。マンションを含む不動産は、上手に購入することで、年数が経って景気や土地の値段が変化していくにつれて、購入価格よりも高い価値が付く場合もあります。ただし、賃貸用としてマンションを購入する場合は、住宅ローンは利用できず、「アパートローン」というものを利用することになります。

    独身女性がマンションを購入して後悔するポイント

    これからマンションの購入を少しでも検討している独身女性の方にとって、マンションを購入したことによる失敗例は知っておきたい内容でしょう。独身女性のマンション購入で公開するポイントにはどのようなものがあるのでしょうか。

    【資金面】予算を超えた物件の購入で資金繰りがピンチ

    資産面の問題の一例として、「自分の予算を大幅に超えた物件の購入」をして後悔をしてしまう人が少なくありません。 マンションの購入は基本的にはローンを組むことが多いですが、自分の収入に見合わないローンの返済金額に追われ、生活に苦しむ人も多いです。 マンションを購入する際には、「自分の収入に見合ったローンを組むこと」が必須で、そのためには「自分の収入に見合ったマンションの購入」をする必要があります。 マンションを購入する際の内見で、はじめに自分の収入レベルを大きく上回ったグレードのマンションを見てしまうと、そこからなかなか低ランクのマンションの購入を決断することは難しくなります。 マンションを購入する際には、自分の予算に応じた物件、つまり身の丈にあった物件に絞ってから内見をすることをおすすめします。

    【生活面】職場から離れてしまった

    生活面の不安の一例として、「マンションを購入して引っ越しをしたことで職場から離れてしまった」ことで後から不便を感じるパターンがあります。 マンションの立地選びは非常に重要です。職場から離れた場所にマンションを購入してしまうと、仕事とプライベートの区切りをしっかりと付けられる一方で、朝の通勤ラッシュに巻き込まれてしまったり、通勤するだけで疲れてしまうなどの不都合が生まれます。 反対に、職場から近いマンションを購入すると、通勤が非常に楽になり、満員電車によるストレスなどを避けることができます。一方で、職場と自宅が近すぎると、仕事とプライベートの差をうまくつけることが難しくなる可能性もあります。 マンションを購入することで自分の生活場所が決まってしまうため、自分の性格や生活様式に適した立地をよく考えて選ぶことが非常に大切になります。

    【安全面】耐震性やインフラが不十分だった

    日本では地震が頻繁に起きます。過去にも、関東大震災や阪神淡路大震災、そして東日本大震災などの大きな震災が発生しました。このような大きな震災が発生した際に、耐震性の十分でないマンションに住んでいると、崩壊して一夜にして住めない状態になってしまう場合があります。 また台風の影響も大きいです。たとえば大きな台風が来ることによって、マンションの下水や電気が止まり、その影響でマンションの資産価値が低下することも大きく懸念されます。 天災地変に関してはいつ何が起きるか予測をすることはできないため、地震保険を活用してもしもの時に備えましょう。

    独身女性がマンションを買う際に後悔をしないためのコツ

    マンションの購入を本格的に検討している独身女性にとって、後悔しないマンションの購入をするためには何に注意するべきかは気になるかと思います。マンション購入で後悔しないようにするためには、どのようなことを意識すればよいのでしょうか。

    自分の予算に相応しいマンションを購入しよう

    1つ目のコツは、自分の予算にふさわしいマンションを購入することです。 先ほども説明をしましたが、自分の収入や予算に合わない、背伸びのしすぎたマンションを購入してしまうと、長い期間に渡るローンの支払いで苦しい思いをしてしまう場合があります。自分の予算に合った適切なマンションを購入しましょう。

    周辺環境はよく調べてから購入をしよう

    2つ目のコツは、周辺環境はよく調べてから購入をすることです。 購入するマンションそのものの設備などを確認することはもちろん大切ですが、建物だけでなく、マンション周辺の環境についてもよく調べておく必要があります。 駅までの距離やスーパー、ショッピングモールの情報、治安についてなど、マンションの購入を決める前には念入りに調査をしたほうが購入後の後悔を少しでも抑えられます。

    売却のしやすいマンションを購入しよう

    3つ目のコツは、売却のしやすいマンションを購入することです。 資産形成、不動産運用の一環としてマンションを購入する方はもちろん、運用予定がない方でも、立地条件や間取りなどを考慮した、「売却を前提に考えたマンション」の購入をおすすめします。 売却のしやすいマンションを購入することで、将来万が一お金が必要になったときや違う物件に住みたいとなったときに、購入した金額より高い値段で売却できる場合もあります。

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    WOMAN ESTATE 編集長

    杉山 智子

    不動産業界歴30年近いキャリアの杉山智子が考えたシングル女性目線から見た、中古、新築の様々な不動産のメリットとデメリットを紹介しています。

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